『音楽映画』観ずに死ねるか!by カクタス小野

音楽をテーマにした映画を観た感想と、偏った評価?をしてます。
戦場のピアニスト
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    総合評価点:88点(100点満点中)

    楽器、歌のリアル度:★★★★★      
    笑い、オフザケ度 :ナシ       
    重さ、シリアス度 :★★★★★        
    音楽のジャンル  :クラシック
    時代設定     :1930~1945年ころ
    舞台設定     :ワルシャワ

     

    ポーランド出身のユダヤ系ピアニスト「ウワディスワフ・シュピルマン」という方の書いた「ある都市の死」という自伝が原作の映画です。ナチスドイツの悲惨なユダヤ人迫害がテーマですから、映画自体は重苦しくて、観るのには、かなりの気合がいります。しかも2時間半。監督もユダヤ系のロマン・ポランスキー。ポランスキー自身も、もし亡くなって棺桶に一本だけ自分の撮った映画を入れるとしたら、この映画だと言ってるそうです。御年85歳。
    演奏シーンは、少ないです。しかし素晴らしいピアノの演奏は、音楽の持つ力を教えてくれます。映画としては、素晴らしい作品です。
    戦争という愚かしい歴史、ユダヤ人は何故こうも不幸な運命に翻弄され続けるのか?考えさせられます。
    主人公シュピルマンの長男さん、この方もかなり数奇な運命をたどったみたいですね。日本に興味を持たれて日本近代政治思想史の教授として九州産業大学で数年前まで教鞭をとられていたそうです。奥様は日本人。
    日本語で執筆された「シュピルマンの時計」は、お父さんから譲り受けた時計で、なんと2003年には「何でも鑑定団」に出演されてるそうです。

    びっくりですね!

    | ポーランド | 09:53 | comments(0) | - | ↑TOP
    グレイテスト・ショーマン
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      総合評価点: 78 点(100点満点中)
      楽器、歌のリアル度:★★★★
      笑い、オフザケ度  :★
      重さ、シリアス度  :★★
      音楽のジャンル :ポップス
      時代設定 :1840年ころ
      舞台設定 :ニューヨーク
      ミュージカル

       

      昔から世界中で、見世物として奇異な形の動物や人、その行為等を有料で見物させていました。19世紀アメリカでは、フリーク・ショーと言ったらしいです。この映画は、近代フリーク・ショーの祖「P.T.バーナム」の物語です。
      主演は、ヒュー・ジャックマン。どっかで観たことあるなあと思ってました。この映画と同じくミュージカル作品「レ・ミゼラブル」の主役の人。あの映画でも素晴らしい唄と演技でした。
      2016年「ラ・ラ・ランド」の大ヒットで、近年ミュージカル作品にスポットがあたってるそうですが、この作品の音楽担当が同じ「ラ・ラ・ランド」の方だそうです。素晴らしい楽曲・歌唱そして壮大なセットとCGを組み合わせた映画で、観衆を飽きさせない作りになってます。そしてサクセス・ストーリーの裏には、隠されたメッセージもあるような気がしました。
      アメリカでの白人至上主義団体の勃興、黒人に対する警察の暴力・発泡・犯罪検挙率増加の問題。昨今の日本であれば優生保護法絡みの強制不妊問題や、ハンセン病政策、灯りの見えないLGBTの問題等、マイノリティに対する人々の意識と差別。
      バラエティ番組に無くてはならないマツコ・デラックスさんや、太った芸人さん達を面白がっている視聴者は、現代のテレビ版フリーク・ショーを観ているわけですね!

      | アメリカ(ポピュラー系) | 09:35 | comments(0) | - | ↑TOP
      エビータ
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        総合評価点: 88 点(100点満点中)
        楽器、歌のリアル度:★★★★
        笑い、オフザケ度  :★
        重さ、シリアス度  :★★★★
        音楽のジャンル :ポップス
        時代設定 :1930〜50年
        舞台設定 :アルゼンチン
        ミュージカル

         

        元々は、ロンドンやブロードウェイで人気の出たミュージカルらしいです。

        映画は、当初巨匠オリバー・ストーンが撮る予定だったそうですが、アラン・パーカーが監督しています。

        このアラン・パーカーは、音楽映画をけっこう担当しています。ニューヨークの音楽学校を舞台にした「フェーム」そしてアイルランドのダブリンを舞台に、最高のおすすめ音楽映画「ザ・コミットメンツ」そしてこの「エビータ」彼は、かなりの音楽通だと私は踏んでいます。
        使われている楽曲が秀逸です。

        かなりのヒットもして、アカデミー歌曲賞や主題歌賞を受賞しているのも頷けます。
        そして主人公エヴァ・ペロンを演じミュージカルとして歌唱するのが、アメリカのスーパー・スター「マドンナ」セックス・シンボル的な彼女の起用は、賛否両論あったそうです。しかし、彼女の存在と歌唱力は「はまり役ちゃいますか!」と私は思います。
        余談ですが、30年位前のマドンナの初来日コンサートのチケット、印刷するために版下という原稿の作成をした思い出があります?

         

        | アルゼンチン | 10:02 | comments(1) | - | ↑TOP
        歌声にのった少年
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          総合評価点: 75 点(100点満点中)
          楽器、歌のリアル度:★★★
          笑い、オフザケ度  :★
          重さ、シリアス度  :★★★★★
          音楽のジャンル :アラブ音楽
          時代設定 :2005年ころ〜2013年
          舞台設定 :パレスチナ、エジプト、ヨルダン

           

          総合評価点が低いのは、けっして映画が良くないという意味ではありません。子役の少年少女たちが、ガザの難民の中からオーデションで選ばれた子どもたちだそうです。演技だけでも大変なのに、楽器演奏のリアリティにはこだわれなかったということでしょう。

          音楽映画の観点からは、点数は辛めです。
          しかし映画の内容は、素晴らしいです。実話に基づいている点も興味深かったですし、何より今世界で起きている多くの問題の元となった現場パレスチナで撮影されている。そこに生きている人々の先の見えない、いや状況が悪くなっていっている中でのかすかな夢や希望が描かれています。
          音楽に興味を持ったガザの子どもたちが、スターになって世界を変えることを夢見ます。なんとそれが実現するという感動的な映画でした。映画のラストでは、実際の映像が使われています。
          悲しいのは、主人公がスターになるきっかけのアラブのオーデション番組「アラブ・アイドル」が、あのトランプさんが大統領アメリカの「アメリカン・アイドル」が元になっているっていうところですよね・・・・

          | イスラエル | 10:50 | comments(0) | - | ↑TOP
          永遠のジャンゴ
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            総合評価点: 88 点(100点満点中)
            楽器、歌のリアル度:★★★★
            笑い、オフザケ度  :ナシ
            重さ、シリアス度  :★★★★★
            音楽のジャンル :ジプシー・スウィング
            時代設定 :1943年〜1945年
            舞台設定 :フランス

             

            舞台は第二次世界大戦中ドイツ占領下のフランス。

            主人公は、ロマ(ジプシー)出身、実在したギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト」
            ジャズ・ギターの第一人者と言っても過言ではないと思います。

            初期のジャズでは、ソロ楽器としては存在感のなかったギターを表舞台に引き出した功労者でもあります。

            しかも弦を押さえる4本の指のうち2本に火傷故の障害があり、ほとんど2本で弾いているんです!
            ナチスドイツのユダヤ人に対する悲惨なホロコーストは有名ですが、かなりの数のロマの人達も収容所で虐殺されたそうです。

            この映画では、そのことに焦点を当てて描いていました。
            なぜユダヤ民族やロマの人達は、人類歴史数千年の間迫害され続けたのか?

            トランプさんは、なぜイスラエルの大使館移転をこの時期にやったのか?
            ここ4・5年、私の自主音楽研究の最大のテーマが「ユダヤ民族のディアスポラと流浪の民ロマの音楽が現代音楽に与えた影響」なんです?ナンノコッチャとお思いでしょうが、私はいい線いってるんじゃないかとほくそ笑んでおります。

            ご興味がお有りでしたら「ロック・バカの良質音楽考」と言うブログを覗いてみてください。

            | フランス | 09:25 | comments(0) | - | ↑TOP